椎間板障害による脊柱手術とカイロプラクティック

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「椎間板障害による脊柱手術とカイロプラクティック」

椎間板とは何か?

脊柱の骨の間に挟まっているのが椎間板です。

椎間板は2つの部分からなっており、丈夫な繊維質でできた外側(環状繊維質)とゲル状の中心(髄核)とから成っています。

椎間板の機能

椎間板が持つ機能はたくさんあり、脊椎の各骨の間でショックを吸収する働きをしたり、脊柱が全体として旨く曲がるのを助け、さらに脊柱が連続した1本の骨としてまとめる役割をしています。

脊椎には23の椎間板があります。

昼間立っていることにより椎間板の中の液が乾燥し薄くなるために、人間の背丈は寝る前に比べ朝は実に6~12ミリ高いのです。

椎間板の膨隆と脱出

驚く事に15歳位で椎間板のすり減りや破れが出てきます。

さらに年を取ってくると内部の液体が減り、ひび割れ外側の壁に沿って出てきます。

こうなると髄核がたるんできて環状繊維質を変形させることになります。

これがいわゆる「椎間板の膨隆」になるわけです。

さらに髄核がたるみ過ぎると繊維質から外れてしまい「髄核の脱出」という障害に発展します。

椎間板障害と他の病気との関係

椎間板障害

こうして外れた椎間板が脊椎なり神経に圧迫を加えた状態では、座ったり、歩いたり、物を持ち上げたり、小便、大便の際、さらにくしゃみ、咳で痛みが走り、ひどい時には寸分も動けないことになることもあります。

さらにひどい場合には脚に麻痺を生じ筋肉の動きをコントロールできなくなります。


椎間板のズレ

椎間板のズレという表現は厳密には不正解であります。

というのは椎間板は上下にある脊椎の骨としっかり接続しており滑ってズレるようなことはないからです。

実際にズレを生じるのは脊椎の方です。

こうなるとズレた骨が椎間板を圧迫して障害となるわけです。

というわけで椎間板のズレというのは、正しくは椎骨のズレと呼ばれるべきであるのです。

他の病気との関係

椎間板が傷んでくると脊椎下部の腰椎と仙骨辺りの神経に障害を与えます。

こうなると骨盤の辺りに色々な症状が出てくることになります。

具体的には子宮内膜症をはじめ、膀胱や性器や腎臓の炎症、前立腺の問題、流産、不妊症、性交不能、尿の漏れ、膀胱炎、月経痛、便秘などです。

というわけで慢性の腰痛がある場合、大抵このような色々な問題も抱えていることが多いのです。

椎間板に対する現代医療

椎間板の問題に対して現代医学が取る方法としては、痛み止めをはじめ、筋肉柔軟剤、さらに物理療法ということで、ホットパックやコールドパックを当てたり、ジェット水流付き温水療法、牽引、電気刺激、体操などがあります。

脊椎手術

こうした医療方法が旨くいかないと、次に脊椎手術ということで脊椎専門の手術医が選ばれることが多いのです。

大抵の手術は椎弓手術と呼ばれるもので、脊椎の後側と取り除き椎間板を削り取るわけです。

こうなると脊椎の間同士に椎間板が無くなるため脊椎同士が一体としてくっついてしまうことがあります。

時によっては腰骨の一部を削り取ってきて、脊椎に付ける場合もあります。

こうした整形外科で完治するものだろうか?

椎弓手術を行っても痛みといったような問題が再発してくる事が多く、6~12ヶ月の追跡検査では手術をしてもしなくとも大した差はなかったという報告があります。

他の研究では手術886例の内、56%は直ったものの、44%の人達は手術前と変わらないか、よりひどくなっています。

さらに別の論文では71人の手術医が手がけた7391例について調査し、48%の患者が1年以内に手術前と同じ症状を続けていると報告しています。

不成功な脊椎手術

こうして脊椎手術が旨くいかない場合が多いので、不成功の時に備えて「不成功脊椎手術症候群」(FBSS)と名前が付けられている程であります。

現在毎年60万件の手術が行われ、その内50%、即ち30万件がFBSSとなっています。

不成功に終わった患者はどこに行けば良いのか?

椎間板障害のカイロプラクティック効果

椎間板の問題に対するカイロプラクティックの成果はかなりのもので、手術をしなくて済んだ例が良くあります。

しかしこうした脊椎手術を受けた人達にも、カイロプラクティックは有効です。

カイロプラクティックでの効果

腰椎に障害を持ちカイロプラクティック療法を受けた1536人を対象とした調査では、実に96.4%が満足すべき結果を得ています。

この内結果として手術を受けたのはたったの3.4%です。

この調査の結論として、椎間板障害に対してカイロプラクティックが非常に効果を見せること、さらにカイロプラクティックを受けた後、手術を受けた患者でも手術を遅らせたことによる悪影響が全く無かったことです。

椎間板障害と脊柱手術をすでに受けた人達

脊椎手術をすでに受けている人達に対してカイロプラクティックの効果はどうであろうか?

ミネソタ大学の痛みリハビリテーション・センターのS.ノーマン・シーリーの研究結果によると、腰部椎間板の手術で完治の保証ができるのは、10件に1件以下であり、たとえ手術を繰り返しても良くならないと言われています。

脊椎手術を受けた人にでもカイロプラクティック治療は可能です。

手術により脊椎は永久的に変化しているわけですが、それでもカイロプラクティック治療を受けるのに遅すぎるという事にはなりません。

カイロプラクティック治療で脊椎を手術前の状態にすることはできないものの、FBSS(不成功脊椎手術症候群)からくる痛み、フラストレーションも含めて軽減し、さらには再度の手術を避けられる可能性が高くなります。

椎間板障害の予防

カイロプラクティックによる予防

カイロプラクティックによる治療で一番効果があるのは、カイロプラクティックを全く知らない人、即ち背中に現在障害を持っていない人達です。

素早い予防が、症状の悪化を抑えられます。

背中が痛くなる前に、カイロプラクティックで脊柱を診てもらうことが肝心です。

誰でも目をはじめ、聴力、血圧などを診てもらっているわけなので、脊柱も是非診てもらうべきです。

 

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この記事を書いた人

大須賀 昭 Oosuga Akira

院長
資格柔道整復師免許(国家資格)

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